【波にさらわれた手紙】波打ち際で遊び疲れて君と笑いながら座り込む汚れた手のひらを見せ合って水平線に日が沈んでいくのを眺めるこっそり砂浜に書いた「好き」の文字を振り返る波が寄せては返すたび消えていく自分の口から伝える勇気など持ち合わせてはいないからこの夏だけの恋にして今は君といられる一瞬に溺れていたい君の屈託のない笑顔は泥まみれできっと思い出になるであろうその顔を見つめてまた笑った
8/2/2025, 11:27:49 AM