御蔭

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ふと彼にカメラを向けてみる。
鼻から出たような薄い声。
視線がレンズに向いた。燃えるような夕焼けを背に、彼は薄く微笑む。
そして私は見た。三対六翼の燃える翼を。
輪郭は朧気になり、陽炎のように揺らめく。瞳が焼かれ、舌に鉄の味がした。
「見えてしまったんだ、そっか」
目を閉じても、まだ。

『座に招かれし者』 
1/24のお題「逆光」

※この世のありとあらゆるものとは無関係

1/25/2026, 5:38:28 AM