烏羽美空朗

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「永遠」という言葉が、俺はあまり好きではない。

始まりもなく終わりもなく、果てしなく続く意。と辞書に書いてあったのを読んで以来、その言葉がまるで、生まれては消えることが定められている万物総てが触れることも理解することもできない、あまりにも異質な事象であるかのように感じられ、とても恐ろしいのだ。
何故、どうやって、そんな禁忌を人間という種は知ってしまったのだろうか。

しかし、「永遠に貴方を愛する」や「永遠に変わらぬ友情」などといった、貴方への想いは不変である、という劇的で揺るぎない感情を表すときに度々使われる「永遠」は美しいと思うし、俺も文章中では何度か使った記憶がある。

そういった「永遠」は、好きかも知れない。

永遠に

11/1/2022, 11:46:01 AM