前略
あなたにこうして筆を執るのは、いったい幾久しぶりのことでございましょう。幾つの月が満ちては欠け、静かに過ぎ去っていったのか、もはや思い返すこともございません。
さて、昨晩のお手紙、確かに拝読いたしました。
けれども、誠に勝手ながら、あなたにお目にかかるつもりはございませんの。たとえお会いしたところで、それはきっと、何ひとつ実を結ばぬものと存じますゆえ。
どうか、これ以上私に関わることはお控えください。
あれからの私は、ささやかながらも、今、心より「特別」と思える方とともに、歩みを進めております。
ですから、どうか私のことは、遠い日のこととしてお忘れくださいませ。
どうぞあなたも、過ぎ去ったものに縋ることなく、ご自身の道をお進みくださいませ。
この文があなたのもとへ届くかは分かりませぬが、これをもって最後のお手紙といたします。
どうぞ、お健やかに。
草々
3/23/2026, 11:46:58 AM