鏡の中の自分。
節目ってやつがある。きっかけとか、区切りとか、境目とも言う。鏡に映る自分を見て、そうならなきゃなって感じるのは、いつも決まってそういう日。
私は、女である自分が嫌いだった。隣の芝生は青いとばかりに、男性という形と色と態度と立場と、他にも沢山のものに嫉妬した。
僕は、自分をどうしても認めることが出来なかった。思うような成果や、力や、感情を得られず、燻っていくだけの日々。これ以上無いという位の、拷問にも思えた。
自分の特徴が、自分を呼称する要素の一つが、親に決められた名前が、基準とされる正解が嫌で、嫌でイヤでいやで、仕方なかった。
これは、思春期って奴なのだろうか。そんな一言に収めていいシロモノなのだろうか。
自分の意思の成長を、芳しくも喜ばしくも思いながら、それでも逆らいたいと願ってしまう。
やりたい事がある。見たい世界と未来がある。
叶える夢を見るくらいには、環境も用意がある。
あとは、決意の継続と、努力とかいう果てしない劇物だけ。
一度違えた道だけど、願うのは自由だ。
持つもの持って、鏡へ向かおう。
11/3/2024, 3:20:57 PM