駄作製造機

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【ところにより雨】

『茉美ー?今日10時から遊ぶんでしょ?早くしなさい。』

『うん、、わかってるよ。』

今日は半年ぶりに中学の頃の友達と遊ぶ。

でも準備するまでがものすごく面倒くさい。

今日は8時くらいに起きて、ノロノロと服を着替える。

おまけに晴れだけど地味に寒い。

『はぁー、、ダル、、』

久しぶりに友達と遊ぶ約束を取り付けられて嬉しい。

けど、、、ものすごく面倒くさい。

どうしよう。

『あぁー、、行きたくなくなって来た、、』

敷いたままの布団の中に倒れ込み、枕に顔を埋める。

『行かんば、、楽しみだけど、、』

また私はノロノロの準備を始めた。

『行って来まーす。』

家さえ出たらもう楽しい気持ちは全開。

駅に行き、友達と話しながら隣町へ行く。

『でさ、〇〇君が〜』

最近、私の友達は好きな人がいるみたいで、その人の話をかなりの頻度でしてくる。

まぁ、、別に聞くのは嫌いじゃない。

けど、、なんかキツイ。

『あ〜そうなんだ。』

自分からは質問したりはしない。

だって話が長引くもん。

『それでね〜』

まだ話すのかよ、、

そう思いつつもちゃんと話を聞いてあげる。

『そういえば、茉美は最近彼氏とどうなん?』

あ、私の話になった。

これでもう好きな人の話にはならないかな、、

『ん〜この前ヤな事があったんだよね。』

『何?』

『ちょっと容姿の事で揶揄われてさ。悪気はないんだろうけど。』

『あ〜!それウチもある!実はこの前ね、、』

話を戻すんかい。

また聞き役に徹しないといけなくなった。

意外と相槌打つのも疲れんだよな。

っていうか、貴方の好きな人の話は別に私興味ないんですけど。

何で女子って話したがりなんだろ、、

あ〜空綺麗だなー

雲は何であんなに綺麗で神秘的なんだろ。

『〜でね?』

『あ、うん。』

また隣で話し出す友達。

ショッピングもほどほどにし、帰りの電車の中でも友達の好きな人の話は尽きなかった。

まぁ、半年ぶりやけん話したい事もいっぱいあるよね。

でもさ、、私もいっぱい話したい事あったんだよなぁ。

でも友達は憎めないよな。

車道側優先して歩いてくれるし、重い荷物は率先して持つよって言ってくれるし、、

だからメンヘラ製造機なんだよ。

だから私は貴方の事を嫌いになれない。

嫌いなところより好きなところがたくさんあるから。

『ふぅ、、もぅミスド行こう。話聞くけん。』

『うん。行こ行こ〜』

私の気分は晴れ。

ところにより雨。

3/24/2024, 10:42:33 AM