宮平和実

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「透明」

 今日は、二人で山登りをしたり、川に行ったりしてリフレッシュした。
川に入って君は、「冷たいー!」と叫んだ。
「そうだね。冷たい!」
彼女が、「ねぇ!ここの川の水が透明で綺麗だよ」
と言った。
僕は、彼女の隣に行き、水を手ですくってみた。
「ほんとだ。透明だ」
「私、この水みたいに透明になりたいなぁ」
と小さな声で独り言をつぶやいた。
「そうなの?」
「あれ?私、声が出てた?」
僕は頷いた。
「その理由は、また機会があったら話すよ」
君は笑って言った。
 君が独り言を言っていた時、今にも消えて、透明になってしまいそうだ。僕が君を支える事が出来たらいい。と僕は思った。

5/21/2024, 3:00:30 PM