布団の中に居る。暗い方が好き。アラームをかけたスマホを充電コード繋いで、伏せている。大食いの子と一緒に眠るため。
目をつぶる。眠気が来るのを待つ。
同居人の寝返りの音。遠くの部屋から伝わる赤子の泣き声。わたしが体の向きを変える。
なんとはなしに目を開ける。
木目を読む。
天国と地獄のあみだくじをする。
神と仏の分断線を夢想する。
日々。変わり映えのない、なんてことない日々で、眠れなくなる。
明日、図書館に行こう。寄り道せず閉館時刻に間に合うように。そうと決まれば宗教の本はどの棚にあったか思い出さなきゃならない。
スムーズに借りて、家で読む。
何度かシミュレーションし、暗闇の中の翌日のわたしが、暖かい格好で読書するのを眺める。
それがあんまり鮮やかな穏やかさだったので、夢だなあと気づいた。
12/5/2023, 12:40:26 PM