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誰よりも、ずっと

誰よりも、ずっと俺は努力してきた。
人一倍誰よりも抜きん出て努力してきたんだ。
なのに....何で俺の名前の上にあいつの
名前があるんだ....

あんな脳天気にのほほんとしてて
何も考えてなさそうな奴がどうして
俺の上に居るんだぁ~

「いや....そんな事 君にとって原因の
僕に言われても普通それ僕に言う?
君他に友達居ないの?」そいつは首を
傾げてもっともな事を言う。

「うるさ~い友達づくりより勉強に重きを
置いてたんだから仕方ねぇだろう...」

そいつは面白そうにくすくすと笑って
俺を見る。

「ちなみに僕は他にも友達居るよ 
女の子の友達も居るから紹介して
あげようか? 彼女が出来るかもしれないよ」

「うるさ~いお前の伝手の友達なんて
いるかぁ~余計惨めになるわぁ~」

「いや....友達に伝手とか関係無くない?
君と仲良くしたい人も沢山いるよ君が
気付いて無いだけで....」

「だって他の奴に俺の気持ちを言っても
二位でも凄いじゃんって言われるだけだし
二位だぞ二位 俺は二位が嫌だから
悩んでるのに~そんな事言われたら
余計傷つくだろう~」

「病気だよ~君二位って言葉に過敏に
なりすぎ病院行こう僕も付いて行って
あげるから」

「うるさ~い人を病人扱いするなぁ~!」

そうして君は僕を睨む
これで手を抜いて一位を譲ってあげても
手を抜くなぁ~って怒るんだから
面倒くさい程 僕の事好きだなあ~
この人....

はぁ~と僕はため息をついた。

う~ん見てる分なら面白いんだけど
他に友達を作れば良いのに作らないし
僕が一位を取ると文句を言うし
僕的には君の可愛い美少年顔の方が
羨ましいけどなあ
眼鏡を掛けてるから
誰にも気付かれて無いけど
絶対友達作りをしたら人気者になれるのに

絶対彼女も出来るのに....
人生を僕にこだわっているせいで
損してるなぁ~....この人....

僕はもう一度ため息を吐き
心の中でまあいっかと呟き

君の背中を叩き落ち込んでいる君をしゃがんでいる姿勢から立たせる。

「はい じゃあ一緒に勉強しよう僕の
勉強方法教えるからそれで良いでしょ!」

「なるほど相手の技術を盗み自分の物に
しろと言う事だなあ!」
「うん....まぁ....そう言う事だよ!」
僕は苦笑し勉強が出来るけど少しずれてて
馬鹿な親友の背中を押して親友の機嫌が
またかわらぬ内に家路へと急がせた。

4/10/2024, 3:56:53 AM