哀愁をそそる
私は哀愁のあるベンチが好きだ。
人によっては、はてなマークが浮かぶと思う。
例えば、公園にあるベンチ。
冬になりかけつつあるときに、
はらはらと落ちている枯葉とともにポツンとある姿。
年季が入っていて錆びてもきている、背もたれ付きの黄土色のベンチ。
人が座っていないそのようなベンチは、なんとも哀愁をそそる。
静かに佇む姿は、いじらしくもある。
秋が終わろうとしている、今ある枯葉もベンチの周りからなくなるであろうしっとりとした冬を想像する。
そうして、私は哀愁を感じるのだ。
11/4/2022, 1:10:06 PM