「君に土下座」
自分で言うのもなんだが、顔がまあまあ良くて、人当たりも良いから、女の子たちとはそれなりに交流していた。
特定の子と付き合ったりはしなかったけど。
そんな俺の行動が、君には理解出来なかったみたい。
いや、だって、男ってのは、女の子に声かけられたら嬉しいイキモノなんだよ。
付き合ったりはしないけど、それなりに楽しくやれたらいいなーって、そんな軽い気持ちだったんだ。
でも、それが君を傷つけていた。
今さら何を言っても信じてもらえないんだろうな。
それこそ物心つくかつかないかの頃から、ずっと、ずっと君のことが好きだ。
そのことを、どうしたら信じてくれるだろう。
本気なのは君だけだって。
「そんなこと信じられるわけない」
デスヨネー。
日頃の行いって大事だよな……
過去の自分をぶん殴ってやりたい。
なんだかんだで君は俺のそばにいてくれるから、調子に乗ってしまったんだ。
土下座しても、言葉を積み上げても、きっと足りない。
────本気の恋
9/12/2024, 3:35:18 PM