Theme:君の目を見つめると
君の目を見つめると、泣きそうな顔をした私がゆらゆらと揺れていた。
深い紫の瞳は、風に揺れる湖面のようで。
君の目にも涙がたまっていることに、ようやく気づいたよ。
君の目に見つめられると、私の苦しみが溶けていくような気がする。
君の瞳の奥底へ。深く優しい忘却の中へ。
でも、君の目はまだ凪ぐことのない水面のままだ。
そうやって、君は悲しみをたった一人で引き受けているの?
君は孤独に、どんな悲しみと戦っているの?
今はまだ分からない。
でも。いつか、きっと。
私はまた君に会いに行くよ。
君は一人じゃないんだってことを、伝えるために。
4/6/2024, 2:09:20 PM