あの日の景色
景色とは不思議だ。
ただの海でも気持ちが晴れたり
ただの山に癒されたりする。
それでも、あの日の景色に勝てるものはないと思う。
友達と「暑い」って言いながら少し着崩れした浴衣で
空に上がる花火をただ見つめる。
いつもなら手放せないスマホも
途切れることの無い会話も
その日だけは、もとからそんなものなかったかのように
静まり返っていた。
毎日「青春したい」
なんて言ってた日々が青春なんだと思える瞬間だった。
あの日の景色は、私の中で1番綺麗で1番静かで
1番鮮やかだった
7/8/2025, 1:15:12 PM