天壇青に染まる世界をあてもなく彷徨い歩く。歩けども歩けども、何処へも辿り着けない。昼も夜もない、自分でさえ本当に居るのか分からない、この世界で。歩き疲れて息も絶え絶えで、もう止めてしまおうかと思っていた時。ふと、誰かの声が聞こえた気がした。懐かしい、でも誰の声かは思い出せない。その声のする方へ、一歩また一歩と進む。何故だか無性に、その声の主に会いたかったから。また、足に力を込めて歩きだした。テーマ「夜景」
9/19/2023, 5:33:06 AM