食事はいつも16時40分、苦しみながら僅かな食事を必死に食べるが、食べ過ぎてしまったのではないかと明らかに矛盾する想いを同時に持つ。過去の食べれていた頃の記憶と現在の食べれない記憶が混ざり合い、二つの矛盾した苦しみが重なりあう。誰にも理解されない。解放される為には布団に横になるしかないと、それしか考えられない。そうした苦しみの中に連続した舌打ちの音が響く。癖なのか歯に引っかかっているのか知らないが、その音に駆り立てられるように歯磨きを済ませ、これ以上は耐えられないと午後6時に布団へ潜る。自室のロフトへの梯子を何度も叩いて不満を露わにする。
明日になったら雪原の先へ行かなければ。ガソリンを詰めて図書館へと本を返却しなければならない。想いばかりで身体は運転するには危険だとアラームを発している。こんな生活がいつまで続くのか?雪原は山となっており終わりが見えない。
題『雪原の先へ』
12/8/2025, 7:07:30 PM