空鈴 ss

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月日が経つ毎に、思い出とか、大事なものとか、どんどん記憶が薄れてしまう。こんなに大切にしていたのに、いつの間にか消えてしまう。
「さみぃなぁ。」
隣にいる、彼だって。いつか僕を忘れてしまうかもしれない。
「明日どっか初詣いくか?良いとこ知ってるぜ。」
「いや、寒いからいいや。お前と一緒居たい。」
「ふは、なんだよそれ。」
こうやって笑い会うことも、全部、全部。
「なぁ、」
「ん?」
「来年も、ずっと、ずっと一緒にいたい。」
「え」
「お前が良いならずっと一緒がいい。お前が拒んでも多分僕会いに行っちゃうと思うけど。」
彼は優しく頷きながら僕の話を聞く。
「お前が離れちゃうのが怖い。やだ。一緒にいたい」
柄にもない。こんな年になってまで駄々をこねるとは。
ふと顔を上げると彼は微笑みながら僕の顔に手を添えた。
「当たり前だ。絶対離さねぇ。」
その言葉だけで良かった。
「ありがとう、、。」
彼の背中に手を回すと彼もゆっくりと、優しく、僕を抱きしめた。
「すげぇ、、大好きだ、、。」
「何分かりきったこと言ってんだ、、馬鹿、、大好き」
これからも僕たちはずっと一緒に歩いていく。
どっちがが死んでしまっても、多分どちらも後を追う。
ずっとずっと、隣で。
「何年経っても、一緒に居よう」
君に捧ぐ言葉。
「何年先も、ずっと」

#良いお年を

お題フル無視です、、。
少し早いけどHappyNewYear!!

12/31/2022, 11:37:09 AM