地平線に消える声
きみはいま、どこにいるだろうか。
どこの空気に交わっているだろうか
どこの空の下に立っているだろうか
空を見上げることはあるだろうか
どんないろの空を、どんなきもちで?
問いかけても、声は遠くに伸びるばかりで
やがて
地平線にいなくなる。
かえってかない呼びかけの答えを、
今でもわたしは夢に描く。想像する。
あのとき横目でばれないように、
だけどじーっと見つめた君の背中を。
今日のさよならをしたあとの、振り返らないで
まっすぐを見てあるく君の背中を。
届かなかった声、届けられなかった声に
想いを馳せながら。
2/26/2023, 10:22:59 AM