私が忘れられないお祭りの思い出にりんご飴がある。
私が小学生の頃、行っていたお祭りの中にはりんご飴の屋台は存在しなかった。
だからその頃の私にとってりんご飴とは、漫画やアニメに出てくる幻の屋台だった。
だから中学に上がり、親の都合で引っ越しした先のお祭りの屋台の中に、「りんご飴」を見つけたときはテンションが上がり嬉々として購入した。
初めて見る赤の艶々とした輝き。ずっしりと手にかかる重さ。りんごまるごと一つの贅沢さ。
憧れだった食べ物を食べられる喜びをかみしめて、大きく口を開けてかぶりついた。
結論。食べにくかった。歯が痛くなった。
口周りとおろしていた髪がベタベタになった。
さらに半分になったところでりんごは自重で地面に落ちてしまった。
いろいろな意味で残念な気分になった思い出。
その後読んだ漫画でカレー用のスプーンを使って食べる方法を知り、また買って実践してみた。
あまりベタつかず地面に落とすこともなく美味しく食べれた。ありがとう、種○先生。
最近は小さいのや最初からカットしたのが売ってるらしい。
今度お祭りに行ってあったら、久しぶりに食べてみようかなぁ。
終
*お題「お祭り」
7/28/2024, 11:06:02 PM