月花

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「いつまでも捨てられないもの」

小学4年生の頃、正座をさせられ父親に頭ごなしにしかれ、その後ろで全く庇おうともせずワタシを睨みつける母親。幼子心に、「あぁ、こいつらには何を言っても理解されなくて、世間体が一番大事なんだな」と思い、この親をあてにせず生きて行かなければと、決して自分はこんな親にはならないと心に誓った日の感情。

現在、もうすぐ孫が生まれようとしている年齢になっても、その日の事は鮮明に覚えている。
実際、その日からワタシは文字通り自立した気がする。反面教師で我が子にはそうならいないように接して来たつもりだが、果たしてどうだったのだろう。
「カエルの子はカエル」だったのだろうか

両親は、間もなく米寿を迎える。
「憎まれっ子世に憚る」とはよく言ったものだ。

この感情を持ち続けている限り、ワタシは一生、反抗期のままなのかもしれない。

8/17/2022, 2:58:50 PM