「すきだあああああああああああ!!」 うるっさ、と声がきこえたような気がして、すぐに笑いがこぼれてしまった。もう一度叫ぼうか、と思いつつも口を噤む。たった一度。たった一度でも、きっときみには届いたはずだ。「――あいしてるよ」 そらへ。そらへ。祈りのように、そう呟いた。 なあ、いつかさ。いつかおれが、きみとおんなじところにいったらさ。 そしたらさ。/愛を叫ぶ。
5/11/2024, 12:33:47 PM