作品56 静かな夜明け
まだまだ布団とじゃれ合っていたけど、日がそろそろ昇ってしまう。観念して布団から出ていくか。
そうして、床に足をつけた瞬間、冷たくて悲鳴を上げてしまった。びっくりするほど冷たい。床が氷のようだ。
しばらくそこに突っ立って、寒さに足を慣らした。慣れたら歩き始める。
パーカーをパジャマの上から羽織り、キッチンに向かった。
さて、今日を始める準備をしますか。
まず、お湯を沸かす。その間にポットに茶葉を入れておく。しばらくしてお湯が沸いたら、空のコップとポットにお湯を注ぎ込む。しばらくポットの中を蒸してから、コップの中に入れたお湯を捨て、そこに茶を注ぐ。
紅茶の完成だ。やはりこれがなければ、一日は始まらない。
それをすすりながら、窓へ向かった。ここから見る庭はとても綺麗で、この家を買ったときの決定打になった程だ。今日はどんな景色かな。期待してカーテンを開けた。
そしてその光景を見て、絶望する。通りで寒いわけだ。
「はぁ……雪かきしなくちゃな……」
ちょうど太陽が昇り、屋根から雪の落ちる音がした。
絶望の一日がはじまる。
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雪かきにはトラクターがいいです
雑なのは毎度おなじみとして、ただ今テスト期間中なので今回は特にお許しを
2/6/2025, 12:17:55 PM