hina

Open App

先生が板書するために、背中を向けた瞬間。窓際に座っていた生徒たちが一斉に窓を閉めた。

風に乗って流れてきた牛小屋の臭いが教室に充満した。

『あー、遅かったか…』
『くっせぇ』
『田舎の香水』

みんなが口々に話しながら、ノートにペンを走らせる。

心なしかいつもより小気味良いチョークの音が教室に響いた。

4/29/2026, 3:36:41 PM