先生が板書するために、背中を向けた瞬間。窓際に座っていた生徒たちが一斉に窓を閉めた。風に乗って流れてきた牛小屋の臭いが教室に充満した。『あー、遅かったか…』『くっせぇ』『田舎の香水』みんなが口々に話しながら、ノートにペンを走らせる。心なしかいつもより小気味良いチョークの音が教室に響いた。
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