本気だからこそ、大切にしたい。
でも見せびらかして自慢したい。
それだけの恋に焦がれた、少年がいた。
少年はまだ幼く、何もない土地で蝶を見るのが好きだった。
蝶はどこへでも飛べてしまう。
そんな自由欲しさに、少年は蝶を追いかけたのであった。
だが蝶というのは飛べるまでの時間が、成虫になるよりも長いと聞く。
今まで憧れていたあの蒼く煌めき、どこへでも行ける翼は、己の想像していたものとは違った、のかもしれなかった。
幼い少年の本気の恋は、熱しやすく、冷めやすかった。
本気で恋焦がれ、追い求め、自分の理想を知った。
そして時は経ち、少年は青年へと成長した。
「鬼霊の蝶」という存在を知るのは、まだもう少し先の話であった。
#2024.9.12.「本気の恋」
なんか「そうかそうかつまりきみはそんなやつなんだな」が出てきて焦りました。
鬼霊シリーズ、動かしたいけど動かせない。
【悲報】汚水藻野、やることが沢山ある。忙しいbusy!
9/12/2024, 1:36:18 PM