うめこ

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遅刻魔だった俺が早く学校に行くようになった。
それだけで周りは騒いだけれど、3日も経てば収まった。人は人のことにあまり興味なんてない。

朝7:30。
学校の正門にまであの音は届いている。

一度も話したことのない彼女のトランペットの音は、明るくてどこか寂しげだった。
 

ハトと少年。
あのジブリの名曲が毎日毎日聴こえてくる。

明日は音楽室まで行ってみようか。
彼女と喋ってみたいと思った。


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遅刻魔だったクラスメイトが学校に早く来るようになった。
毎日毎日ギリギリに来てセーフだアウトだと騒ぐ姿は見慣れていて、それがなくなっただけで周りは皆理由を知りたがった。

早く来るようになったことを知って、わざと窓を開けてトランペットを吹くようになった。
自分でも分からない。

ただ気づいてほしかったのかもしれない。
私のことを知ってほしいと思った。

「君の奏でる音楽」

8/12/2024, 10:32:37 AM