茜は祈った。ベッドの淵に手を乗せて。今日授業で見た、自分よりも小さな女の子がやっていたように指を組み合わせて。
神様。もしいたら、いますぐ戦争をやめさせてください。人と人がどうして殺し合わないといけないの。どうしてもやりたいなら、国のえらい人どうしでやったらいいじゃない。なんのつみもない小さなこどもや、生まれたばかりの赤ちゃんまで巻きこむなんてひどすぎる。どうか神様。いますぐ戦争をなくしてください!
茜の指先は込められた想いと力で白くなっていた。いままでこんなに一生懸命何かを願ったことはなかった。お母さんに「そろそろ寝なさい」と言われてもやめなかった。空のどこかにいるであろう神様へ届けようと、心を尽くして祈った。
祈り疲れた茜が温かなベッドで眠りについた頃。
モニターの前に神が戻ってきた。
『神様へ』
4/14/2026, 11:21:09 AM