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理想のあなた
本当に小さいあの頃の自分が思い浮かべた未来の自分。
必死に必死に自分に見合わない理想の自分を追いかけて、
辿り着いたのは
何もかも中途半端で、
あれもこれも自分にできる事は誰かができる事ばかり。
特別なにかがあるわけでもない自分は、
駄目なことが多い自分は、
孤立することさえあった。
何にもわからなくて、
どうしたらいいのかも、わからないから
必死にまた、理想という自分に似た幻影を追いかける。
そんな、自分だった。
わかってた。
色々な面で劣っていた自分が必死に努力しても
そこそこで終わるって。
どうしようもなく怖がりで、
理由をつけて逃げ回るそんなやつだから
結局変われないって。
ほら、また逃げている。
だけど、そんな自分でも結局好きだった。
認めたくないときもあるけれど。

何でもできて、皆から好かれていて、とても優しくて
けれど、自分をちゃんと貫いている。
毎日、楽しくて、笑顔で。
そんな理想でしかない
追うのも馬鹿みたいな幻影の自分。

全て中途半端で、皆から好かれず嫌われず、特別優しい訳でもない、
自分を貫くのも中途半端。
毎日なんだかんだ楽しんで、笑って泣いて不安定。
そんな幻影にはなれない現実の自分。

追い続ければどこか足りない心の隙間も埋まるかな。
答えはわかっていてもできるだけ見ないふり。
とりあえず今はこのままでいい。
大嫌いで大好き、これが自分だから。
それに、毎日楽しいのはクリアしているから。

5/20/2024, 11:44:30 AM