鴫沢(しぎさわ)

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 時計の針は止まることなく進み、毎秒過去の時間とは異なる新鮮な時間が流れているが、私の送っている生活は毎日変わらぬ単調な生活だ。私は青春という人生において最も刺激に満ちた時間を生きている筈であるが、今の私の青春には全く刺激がない。私にあるのは、激しい情動に満ちた青春ではなく、沈み込んだまま停滞している青春だ。これも一種の青春の形ではあると思うが、同輩の者たちの鮮やかな青春を見ると、劣等感を募らせる。
 時計の針が止まることなく進んでゆく中で、沈み込んだままの生活を余儀なくされている。時計の針が進むごとに、後悔と焦りの総量が増えていく。

2/6/2024, 3:34:53 PM