放課後
河原でごろんと寝転ぶ
両手を頭の後ろに
添えてみたりしてみる
空は赤い
雲はまばらに浮かんでいて
ゆっくりと流れる様を
特等席で眺める
まるで空という映画の
スクリーンに流れる
キャストロールだ
一日の空模様を飾った
スタッフたちの紹介が
スクリーンが紺色に染まるまで
続いていくだろう
普段は空なんて気にせずに
河原をさっさと通り過ぎるけれど
たまには こういうのも
悪くないな と思いながら
テストまであと三日という事実を
しばし雲の流れにまかせて
忘れようとしたが
やっぱり 無理があった
せめて
雲が見えなくなるまでは
現実逃避したいな と
見上げ続けたのだった
【空を見上げて心に浮かんだこと】
7/16/2024, 3:23:04 PM