風の悪戯
静かな街角で 一人佇む午後
記憶のかけらたち 舞い上がる風の中
君の声も 君の笑顔も
今は遠い蜃気楼のようで
涙に濡れた心の窓
少しずつ乾いていく
風がそっと背中を押す
前を向けと囁くように
風の悪戯が 心を乱しても
それはきっと新しい始まりの合図
過去をほどくように 吹き抜ける空気が
未来へ続く道を 描いていくよ
見慣れた景色さえ 色を変えてゆく
君の影を追ってた頃には気付けなかった
小さな花も 揺れる木々も
今はこんなにも美しい
迷い込んだ暗い森の中
抜け出せる日が来るなんて
風が教えてくれたこと
全てが意味を持つんだって
風の悪戯が 涙さらっても
それはきっと心に残る優しい証
傷ついた日々さえ 笑える日が来る
その時を待ちながら 歩いていくよ
別れはいつも痛みをくれるけど
それが未来への扉を開く鍵
風に導かれ 新しい夢を見つけるよ
風の悪戯が 頬を撫でるたび
それはきっと誰かの愛に出会う予感
過去を包むように 柔らかな光が
心にもう一度灯を ともしてくれる
風の悪戯に 感謝できる日まで
僕は前を向いて 生きていくよ
笑顔で。
1/17/2025, 10:09:15 AM