「紡葵、ありがとう」柔らかな垂れ目が俺を見つめる。言葉を探し、文として組み立てているのだろう。「綾人くんは、命を粗末にするような人じゃない……それに、好きな人がそう言われるのは悲しいから」言った後に気付いたのか顔を真っ赤にして「後のことは忘れて」と言われたが、それは無理だ。 Title「その勇気に誠意を」Theme「透明」
5/22/2024, 9:00:04 AM