雪 兎

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「明日になったら、全部終わるよ」
 そういった君は、頬にあざをつくっていた。
「なんでもないよ、少し転んだだけ」
 そういった私は、君に微笑んだ。

 君の言葉が優しくて、なんでもないと笑う君が眩しくて。
 終わるはずなんてないとわかっていたけれど、そっと頷いた。
 私のかわりに君は怪我が増えたね。
 君は私にきっと同じ言葉を紡ぐよね。
 いつかの私が、君にいったように。
 だから、私は今日君に嘘をついた。

『明日になったら、全部終わるよ』

" やさしい嘘 "

1/24/2025, 4:09:30 PM