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※やや強い表現があります
すみません🙇





"好きじゃないのに"

「尊敬してる」

ペラペラと御託のようにそんな言葉を繰り返すその口をホチキスで止める夢を見た

よく見る二つ折りになっているものを広げて、目の前で動き続ける口を無理矢理閉じて押し当てる


バツン


バツン 


バツン


バツン


たくさんたくさん打ち込んだ

抵抗するものの痛みと恐怖でろくに動かない
まるで赤子の手を捻っているよう

それは咄嗟に叫ぼうとする

口を動かすたび打たれたものが食い込んで、口元を赤く染め上げる

加えて暴れるものだから顔中が濡れていた

私の肩を押しやって、その爪で私の腕を何度も引っ掻いて
必死に逃げようとする

私の拘束から外れた左腕が
力任せに私の右頬を殴って来たところで、目が覚めた


悪い悪い夢
ストレスでも溜め込み過ぎたのだろうか

外からは雨粒が壁を打ちつけることが聞こえている
時計の針は縦一直線に並んで2つの半円を作り出していた


思考に隙ができ、先ほどの夢を反芻する

やけに現実味を帯びた夢。

くだらない


心から私を信頼していたのだろうに。それが打ち砕かれた
そのせいで濡れた瞳が私を捉えた時、恍惚としてしまった

私は全く、あなたのことなんて見てなかったのにね
片想いだなんて可哀想!


ふうっと一息ついて、思考を捨て置く
飲みかけのペットボトルに入った水を一気に飲み下す
そのおかげか今にも沸騰しそうな頭は落ち着いて、今度は眠気が襲ってくる。

のそのそとベッドの隙間に体を滑り込ませ
痛む気がする頬を押さえて、私は再び沈み込んだ

3/25/2026, 1:17:44 PM