空調の効いた部屋。静かな、雑音が排除された空間。真っ白で、色が無く。そして私以外、誰もいない。一つのベッドと一脚の椅子、小さな棚。そして壁にかかった鏡。鏡を覗くと、自分の顔が見える。全てを諦めきったような、それにすらも安堵しているかのような、安らかな。「ふふ」微笑むと、鏡の中の顔も微笑む。もう、何もないのだ。
3/15/2024, 9:25:44 AM