ほむら

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辛い。何をしても上手くいかないし、努力も報われない。こんな私の事なんか、誰も理解してくれないだろう。そう思うと、涙が止まらなくなる。

「おや、どうしたのですか?」

気がつくと、隣に彼が居た。いつの間に、と思いながらも涙を隠そうとして顔を背ける。すると彼はそれを許さなかったらしく、抱き寄せて密着してきた。

「ほら、隠さないでくださいよ。俺は貴方の味方ですから」
「実は…」

私は今まであった辛かった事を全て打ち明けた。他の人にアドバイスされても、全くためにならなかったので、更に落ち込んでいたことも含めて話した。

「なるほど、でも大丈夫です。人は失敗を繰り返して成長するのですから。俺も一緒にどうしたらいいか考えます」
「どうして、あなたはそんなに優しくしてくれるの?」
「これくらい当然の事ですよ。俺たちは今まで手を取り合って生きてきたじゃないですか」

そう言って、彼はそっと手を繋いだ。その後彼は今は貴方の心のケアの方が大事です、と言って気分転換することを優先してくれた。

テーマ「手を取り合って」

7/15/2024, 3:37:53 AM