『1つだけ』
※BL
「もし、何か一つあの世に持っていけるとしたら、きみは何にする?」
「酒」
「きみらしい答えだ」
「そういうお前は」
「きみを連れていけたらいいのに」
「道連れにする気かよ」
「そうなっちゃうかな、やっぱり。うーん、さすがに一緒に死んでくれとは言えないから、別なものを考えよう」
「いいぜ」
「え?」
「一緒に死んでやる」
「……そっか、ありがとう」
そう嬉しそうに笑った癖に、あいつは一人で死んだ。オレに生きろと呪いの言葉だけを残して。
4/3/2026, 6:14:08 PM