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「私とあなたじゃ住む世界が違う 第四十一話」

「由里、立ち話も難だから、私の部屋に入らない?章司も一緒に」
志那は、由里と章司を自分の部屋に招こうとしました。
「良いねぇ、どんな部屋だろ?楽しみ〜!」
「お、女の子の部屋ですよね?!男の僕が良いのでしょうか…?」
章司は、緊張した口調で戸惑ってました。
「(志那に対する章司の好感度が上がる事を祈りますわ…)」
梨々華は、心の中で思いました。
「おー!スゲー!ホントにアジトがあった!」
ベージュの肌、茶色の大きな目、茶髪のツンツンヘアー、筋肉質でやや低めの身長でミリタリーファッションのヒーロー気質のわんぱく少年のような男性三人組の一人の声が空中から聞こえて来ました。
「ちょーっと、タイ!バレちゃうってば」
ベージュの肌、濃い緑色の目、緑色のボブヘアー、中肉中背でピンクと黒のガーリーファッションのあざとい女の子に見える男性三人組の一人がタイを注意しました。
「リボンも声が大きいですよ…」
薄いベージュの肌、濃い紫色の流し目、薄い水色のストレートロングヘアー、長身で筋肉質の体型、セレブファッションの自分好きなクールガイの男性三人組の一人がリボンにツッコミました。
「一人だけカッコつけてどーすんのよ、ナルシストムースが!」
リボンは、ムースに反撃しました。
「な、何?!空から声が聞こえて来るんだけど…」
志那は、空を見上げて人影を探しました。
「バレてしまっては仕方がありませんね…」
男性三人組は、志那達の前に姿を現しました。

「オレはタイ!」
「うちはリボン」
「僕はムース…」
「三人揃って、フリーなり!」
「へ?泥棒?正義の味方?」
志那は目が点になっていました。
「あー!この人達、志那の居場所教えてくれた人達だよ!どうもありがとうー!」
由里は、フリーに手を振りました。
「じゃあ、良い人達じゃん!…リボンさんって、女性で良いんですよね?」
「リボンは男だぞ?オレ達フリーは男性三人組だ!」
「ちょっと、男男言うの止めてくんない?レディに対して失礼よ!」
「リボンはこう見えて男性です…」
「ムースまで!」
フリーの三人は、和気あいあいと茶番劇をしていました。
「ちょっと待って下さい。何故、ココの場所が赤の他人であるフリーの皆さんが知っているのでしょうか?」
梨々華は、ふと思った事を言いました。
「あ、ココの事をアジトって言ってたよね…」
志那も、異様だと言う事に気付きました。
「え…だって、三次元国でフラワーガーデンを散歩してて、志那はどうしてるかなー?って呟いたら、この人達が現れて志那がどこに居るのか教えてくれたから…」
由里は、マズイ事したんじゃないかと焦り始めました。

「あ、そうそう。せっかく道案内したし、お代頂戴」
リボンは、由里に手を差し伸べました。
「お代…?いくら?」
「そうねぇー?20万ってとこ?」
「20万はちょっと高いですよ…」
章司も困りました。
「あのー、困るんですよね。コッチかって仕事でやってますし…」
「無銭依頼は犯罪だぞ!やっつけてやる!」
「そ、そんな…強引に引っ張られたから、逃げられなかったんだよ!」
由里は涙目になっていました。
「由里、戦うしかありませんよ」
由里と章司は戦闘態勢に入りました。
「戦うの?うちらに勝てないって」
「お前ら一般人だから弱そうだし、オレ達には勝てないからな!」
「犯罪者は懲罰しませんとね…」
フリーの三人は、由里と章司に攻撃を始めました。
「マジカルドレイン!」
リボンは、由里に攻撃しました。
「ロックファイヤーブラスト!」
タイは、章司に攻撃しました。
「つ…強い…」
「歯が立ちませんね…」
「当然です。あなた達は悪い事をしてるのですから。ゴーストオーブ…」
ムースは、由里と章司にトドメを刺しました。

「な、何…由里と章司が反撃する間も無く、一撃必殺で倒しちゃったじゃん…」
「フリーは、あながち実力のある敵かも知れませんわね…」
志那と梨々華は、フリーが強い事に驚きました。

10/30/2022, 10:25:03 AM