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20歳…

9歳から10歳になるのとは全く別世界だと想像していた。
19歳から20歳になっても自分の内側の変化は特に無かったけれど、ただひたすら、大人っていう響きに未知の憧れがあったな。

自分よりも年上の人を見ては、別世界が広がっているような気持ちで早く大人になりたい!いや、でも待って!まだなりたくない!と葛藤したりして。

成人になると、祝うのはいいとして、私はあんまりおめでたくはない気分が強かったな。
全てにおいて責任を取るってこと、甘えは許されない感じ、嫌だなと思っても我慢、愛想笑い、それって結構おめでたくはない。

でも今まで知らなかった社会の常識や自分が思っているより周りの大人に助けられてきた事実に気付いて、あっ今度は自分がこっち側の、人になっちまったんだなぁ…と痛感した。
最初から完璧に出来る人なんていないわけだし、知らない事だらけだし、そもそも完璧じゃなくてもいいわけで…教わろう!沢山!って思ったね。

道を歩いていると街路樹がバッサリ切られて切り株になっているのを見かけた時、
いつもの癖で年輪を数えた。
あぁやっぱり、私よりかなり先輩だったんだ。
神社の大木も、公園の桜や梅の木、しだれ柳が昔からそこに当たり前にどっしりと鎮座。
どの木も人生の先輩よね。
何年も何十年も何百年も、きっとそこで移り変わりを見てきたんだ、果てしない日々を淡々と。
答えてはくれなくとも、木に触れて聞きたくなる。
あなたの20歳には、世の中どんなふうだったの?と。

20歳を過ぎてだいぶ大人の経験値が高くなっちゃったけれど、まだね、知らない事って沢山あるのよね。
昔からあるものも大事、流行りも大事、価値観が変わっても今目の前にある大切なものを守る気持ちは、年齢関係なく、忘れたくないわぁ。

見た目は大人でも、中身がコドモの人っていい意味でも多いみたいね。

学ぶ事、大事…大事。


*読んで下さり ありがとうございます*

1/10/2024, 12:50:49 PM