明太子

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路地裏を進んだらそこは花畑だった
幼い頃の世界が目の前に広がる
遠くまで花に埋め尽くされまるで天国であった
呑気に感動していると不自然に消える出口を見た
焦った。
走ったが間に合わない。
恐怖によって現実に引き戻された
ああ、夢だったのか。
良かったのか悪かったのか、
夢ならもう少し見ていたかった。
体を起こしてコーヒーを入れる
変わらない日々に飽きて動きが鈍い
それでいて刺激を求める自分
矛盾している
欲望と怠惰の争いは常に怠惰が白旗を上げる
そうやって今日もまた
他人の幸せを見ることしかできない
羨ましい、欲しい、勝てない、呆れる
隣の芝生は青い
今日はいっそう青くみえた。


#16青い青い

5/3/2025, 4:18:12 PM