ただひとりの君へ
唯一の肉親である母が亡くなり、遺品整理をしていると『ただ1人の君へ』と書かれた封筒を見付けた
宛名は明記されていないが、肉親は俺だけだから封を開けた
中には3枚の便箋が入っていた
手紙を読み進めていくにつれて涙が溢れる
『身体には気を付けて』
そう締めくくられた手紙を握り締め、泣き崩れた
大人になってこんなに泣くとは思わなかった
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明日に向かって歩く、でも
明日に向かって彼と歩く
そう決意した
でも…怖い気持ちはある…
『同性婚』という一般的とされるカテゴリーから外れた俺達を世間は後ろ指をさすだろう
それでも俺は…俺達は共に歩むと決めた
俯く時もあるだろう、苦しむ時もあるだろう、それでも俺達は笑って明るい未来を歩んでいく
1/20/2025, 11:43:43 AM