旅路の果てに
人間の誕生のプロセスを旅だとしたら、旅路の果ては母親のお腹から外に出たとき、そしてまた新たな旅が始まる。
受精卵は受精してからプランクトンから魚の時代、陸に上がって手足が生えて、と人類の進化を一通り経験すると聞いた。
確かに、エコーを撮る度にその命は形を変えていたことを目撃してきたから、その壮大な話は夢物語には聞こえず、納得しかなかった。
「出産して赤ちゃんを育て始めたら急に縄文時代みたいになっちゃったんです、体感が」と話した時に、その人が「そういえば」としてくれた話だった。
その場にいたみんなで、「ああ、お腹から外に出て進化の続きやってるんですね、赤ちゃんは」となんだか腑に落ちてしまった。
たしかに、子供が2、3歳になる頃から言葉で他者とコミュニケーションを取れるようになり、そうなると他者との交流が始まり、体感一気に文明化が進んだ。
1人の体の中に人類の進化の過程が全て詰まっていると考えると、なんて大きな存在なんだろう。
そして、微々たる長さではあるが人類の歴史が伸びるたび、1人が経験する過程は増えていく。
人類の経験したあれやこれやは次々と新しい人々に詰められていくわけで、より新しい人間たちがより深度を増していくのではないかと思えるし、人類の未来は明るいと思えるのです。
2/1/2026, 9:53:34 AM