No.238『君の背中』僕は君よりも少し低いところから君の背中をただ見ていることしかできない。自分の足で前へと走っていく君に、誰かに手伝ってもらわないと動くことすらできない僕。こんな僕たちが一緒の道を行くなんていうのが間違いだったんだよ。ごめんね。僕は君の自由を奪っていた。それに気づかず、僕はずっと放してあげられなかった。大丈夫。そのまま走っていってくれて構わない。本来君は自由が似合う人なんだから。僕は君の背中を見届けた。
2/10/2025, 6:27:17 AM