はじめまして。
と、彼女から向けられた言葉にぼくは密かに絶望した。
はじめましてなんかじゃないよ。
どうして忘れちゃったの?
↕
はじめまして。
と、彼に向けた言葉にわたしは心臓を高鳴らせた。
はじめましてと言った自分の言葉は震えてなかっただろうか。
最初は後をつけてくるだけだったきみの行動が段々エスカレートしていったから、堪らなくなって、たまたま遭った事故にこれ幸いとばかりに記憶喪失を装った。
ほんとになにもかも忘れちゃえていればよかったのにな。
「あの、貴方は誰なんですか?」
「ぼく? ぼくはきみの恋人だよ」
「(絶望)」
4/1/2025, 2:17:17 PM