貴女と俺が生きていた時、貴女が歌ってくださる歌を、一度だけ聞きました。 その柔らかく優しい歌声は、愛を知らなかった俺の目を覚まさせた、美しい音楽でした。貴女が俺を、愛という一心をもって受け入れてくださったということ。そして、貴女が俺のような見知らぬ狼藉者をも、心から愛してくださっているのだということに、その時俺はようやく気づいたのです。 貴女のあの美しく優しい歌声は、いつまでも俺の耳に残っています。
8/12/2024, 1:27:57 PM