声が枯れる
音が枯れる
心が枯れる
歩みが枯れる
事象が枯れる
見えない見ない
言えない言わない
聞こえない聞かない
「愚か者」を見ては蔑む目を閉じ
愛の欠落した知識を吹き込む口を閉じ
命の声を聞かぬ耳を閉じ
しかしいのちはやまぬ
棄てることも叶わず
逃げてもついてくる
物理の身体のあるなし問わず
気軽な無責任に踊って大切な交差点を見失い
壊れの成就の後に泣く
突き抜ける目をひらけ
ウワツラ丸呑みじゃまさに「愚か者」
叡智と愛とを以て両輪と成せ
オノレの責をただしくあらしめよ
いのちの響きと香を聞け
閉ざしたが故の妄想の霧を払え
「空から罰を受けているのだ」と言うものの
自らを処罰しているだけ
寂しさに涙をこぼしているのに
自分の中に沈む愛も見ず言わず聞かず
鍵を持ちながら鍵があることに気づかない
私がここで声を枯らしても
傲慢な厭世で見下ろすうちは届かぬでしょう
あの子が悲痛に叫んでいても
伝わる命に気づかぬうちは麻痺しているでしょう
「咲く花すら自分を切りつける」と
自分で生み出した花を尖らせる
あなたは無傷であの子たちは血塗れ
自分の観の地獄くらい自分自身に受けなさい
明日の平穏を呟くならば
10/22/2024, 5:53:17 AM