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たとえ間違いだったとしても

卒業式
桜が咲き誇る校門前で私は卒業証書を
胸に抱えながら 先生を見る。

「卒業おめでとう!」そう言って先生は
私に声を掛けてくれた。

「先生のおかげだよ」私は涙を零しながら
精一杯の笑顔を浮かべる。

そうして最後にこの3年間欠かさず先生に
伝えた言葉をまた私は変わらず先生に
伝える。

「先生 好きだよ!!大好き!」
「嗚呼 俺もお前の事は誇らしい大切な
生徒だ!」

そう言って先生は、私の頭を優しく撫でて
くれた。

私は下を向いて先生に顔を見られない様に
涙を流した。

「じゃあ!!先生元気でね!!」

私は先生が誇ってくれた立派な生徒に
見える様に校門の門を潜り
先生に大きく手を振った。
先生も同じ様に大きく振り返す。

そうして涙を振り切って
大きく前を向く
もう先生の方には振り返らない

たとえこの気持ちが周りから見たら間違い
だったとしても....

私の3年間の恋心は無駄じゃない
後悔なんかして居ない
先生ありがとう先生を好きになれて
良かった。

10年後 20年後 私が素敵な大人の女性に
なって先生がびっくりする位格好いい素敵な人を連れて また先生に会いに来たら

「おめでとう!」また変わらない笑顔で
私の事を祝ってね
私 先生が羨む位に幸せになるからね!!
だからどうか先生も奥さんといつまでも
幸せでいてね
私の3年間の思いを色づかせてくれた
私の初恋の人
いつまでも笑っていてね
それが貴方の生徒であった私の
色褪せない願いだから....。

4/23/2024, 12:21:27 AM