地震だ!
その時、わたしと養母(伯母)は夕食の卓を囲んでいた。伯母は大正生まれ、関東大震災も戦争も経験している。だから停電しても、サッとキャンドルを出してきた。流石に用意が良い。
マッチをすって、キャンドルに火をつける。あたりは揺れるキャンドルの明かりで、幻想的な空間になった。でも、やはり手元は暗い。お茶碗の中や、お味噌汁の具は確認できない。
手探りで食事を続けていると、割とすぐに電気が復旧した。伯母はキャンドルを吹いたりせず、真鍮製の、キャップみたいな洒落たものを取り出して、そっとかぶせて、火を消した。
【揺れるキャンドル】
12/23/2025, 10:07:02 AM