私は夏が嫌いだ。私の名前は夏妃。夏って言う字があるのに夏が嫌い。それには訳があった。それは入院するから。夏休みは全て大嫌いだ。そんな私にも最悪な夏がやってきた。[入院]その文字を見るだけで死ねって言ってるのと同じ。すると私の幼なじみで、私の好きな相手である碧惟が私の目の前に現れた。碧惟はシュッとした体型で、アイドルにも負けないようなイケメンさ。同性にも異性にも人気のある男の子だ。そんな私と彼は立場が違いすぎるって思った。碧惟がふと声を上げる。『 夏紀、また入院なのか?』と、私は何を言ってるのか分からなかった。しんどかった。苦しかった。そんなことを思い出し涙が溢れる。碧惟は抱きしめて言った。『夏紀、俺に出来ることって何かあるか? 』夏紀は涙ながらに言う『 碧惟、そばに居て欲しい。』その一言は碧惟の心をくすぐらせた。『 良いよ、もちろん、好きな人の傍には居たいよ』夏紀は顔を赤くした。『 夏紀可愛い』そんな私にも夏の気配を心の中に感じた。
『 夏の気配』 あやこ
6/29/2025, 1:36:40 AM