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友情の証、親愛の証。
無理して元からあるカタチの内側に当てはめようとしなくても、それとなく連絡を取る人物とは、日々の愉快さを分け合い笑っている。

自分ではないのが、電話口の相手。
人が良すぎるあの子は、時々訪ねて来るような押し売りの業者に負けそうで少し心配になる。
……この例え話だと杞憂で終わるけど。
それでも、いろいろキッパリ物を言うタイプの私とは、真逆の人柄だ。

初めのキッカケは何気ないものだったと、話かけた側の私が多分一番驚いている。
それがいつしか数年経ち、今では信じられないほど長い付き合いの友人になっていた。

ただ、明確に親しさを喜べる繋がりは、安易に得られる代物じゃあないと知っている。
何よりも変え難いのが分かるからこそ、自分にとっても大切な関係性の一人だと認められる。
時間をかけて深まる理解と共感が、いつか互いのかけがえのない財産になると柄でもなく受け止めてしまうほどに。

まあその、なんていうかさ。
まだ面と向かって伝えるのには、正直こそばゆいなとは思うんだけどね。
いつも、ありがとなって言いたくなるんだよ。

【絆】

3/6/2024, 2:50:52 PM