世界は暗闇一色だ。
何を見ても色を感じず、何を聞いてもただの音で、何を嗅いでも匂いは分からず、何を食べても味気ない。
そんな日々に君が現れた。
暗い世界の片隅で膝を抱えて丸くなっていた僕を、君は見つけて、目を合わせてくれた。
手を繋いで立たせ、明るい方へと一歩ずつ共に歩いてくれた。
君の笑顔は闇を溶かす。触れた手は温かく、耳に馴染む声で僕の名を呼ぶ。君の焼いたクッキーはふうわり香って、一緒に食べるとやんわり甘い。
世界は暗闇一色だった。
けれども君が現れてからは光が差すようだ。
ありがとう。君は僕の太陽だ。
次は僕も誰かの太陽になりたい。そんな風に生きていきたい。
*太陽**
8/7/2024, 12:14:24 PM