よつば666

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お題『雪を待つ』

とても寒い日、幼い頃あたしはよくベランダから庭に出ては外で何かを待っていた。

幼少期の萌香「きょう、ふる?」

幼い萌香の問いに遊びに来ていた萌香の母親の友達、英里(えり)が答える。

英里「う〜ん。寒いから降るかもね」

幼少期の萌香「ちゃっくさん、ふるかな?」

英里「降ったら萌香は嬉しい?」

幼少期の萌香「うん!」

英里「あたしは微妙だなぁ」

幼少期の萌香「どうちて?」

英里「仕事に行けなくなるから……」

すると買い物から帰ってきた萌香の母親が庭にやって来た。

萌香の母親「英里。子守させてごめんね。すごく助かった。ありがとう」

英里「いいえ」

空から白くて丸い冷たいものが落ちてきた。

萌香の母親「降ってきたね。萌香〜。寒いからお家の中入ろう〜」

母親の呼びかけに答えベランダから家に入る。
そう、萌香の待っていたのは“雪“だったのです。

End

12/16/2024, 2:06:58 PM